識閾下の女

Princess in another phase under subliminal


ー 第1巻 ー 東京・国立市で暮らす主婦、橘直子は中学生の頃から偏頭痛を伴う3つの不可解なイメージに悩まされていた。街角に貼られた3本の尖塔のシルエットを描いたポスターが、自分が見るイメージに酷似していることに気づいた直子は、メンタルクリニックでそのことを院長の沢野に打ち開けると、沢野はそのポスターはある新興宗教団体のポスターで、彼らはこの世に転生した皇女を捜しているという ことを聞かされる。一方、渋谷の交差点で男が卒倒する。病院に運び込まれた男は記憶を喪失していた。男を担当する看護師、睦見香菜子は男を“名無し””さん と呼んで心を寄せる。
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ー 第2巻 ー
 天堂と工藤に拉致された直子は、自分たちは意識では認識できない別位相からプロキシマ皇国の皇女ジェーンを追って転生してきたと話す。ジェーンは不老長寿をもたらす異能の器官の持ち主で、それによって老いた皇帝の命を長らえさせてきたが、その能力を手に入れるべく隣国ブレイズ帝国の皇太子が皇国を急襲、ジェーンを救うべく護衛はジェーンを位相転移させた、という経緯を聞かせる。自覚のない直子はその話を受け入れる事ができないが、強引に犯されて不可解なビジョンを目撃する。横浜の公園のペンチで目覚めた“名無し”は、自分を気にかけてれた浮浪者が少年たちに襲撃されるのを見て憤りを募らせるが…。
※第2巻はR-18作品です。18歳未満の方はご覧いただけません。
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ー 第3巻 ー
長野県佐久市内のコンビニエンスストアの防犯カメラに天堂の姿が撮影されていた。三村、永澤ら捜査班は長野に移動することになるが、永澤はクリニックの医師・沢野の著作に教団員らの転生の原理の考察が書かれていたのを読んで、経験則を重視する三村の捜査方針に疑問を抱く。一方、久留米医院に運びこまれた“名無し”に、睦見香菜子は憎しみとは異なる複雑な感情に揺り動かされる。


※第3巻はR-18作品です。18歳未満の方はご覧いただけま せん。
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ー 第4巻 ー

天堂の自首により、身柄を保護された直子は心神耗弱から、さらに強い幻覚に襲われるようになっていた。三村と永澤から事情聴取を受けた直子は、自分が「皇女ジェーン」として教団との関係性を疑われていることに現実感覚の崩壊に見舞われる。久留米医院に刑事2人が訪れて、睦見香菜子は”名無し”の所在を尋ねられるが、隠し通そうとする。刑事から”名無し”は開成山荘放火殺人事件を起こした教団の関係者である疑いがあり、教団員の一派から「皇女ジェーンの仇敵シキエイン」として命を狙われている恐れがあると聞かされて動揺する。

※第4巻はR-18作品です。18歳未満の方はご覧いただけません。

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ー 第5巻 ー

久留米医院を張り込んでいた森山刑事は、医院に"名無し"がいることを確信し、久留米医師を押しのけて強引に入院病棟に踏み込むが、思いがけない事態に見舞われる。睦見香菜子は動揺する森山と久留米を振り切って"名無し"を医院から連れ出す。一方、橘直子は薄暗い自宅マンションのリビングでふと我に帰る。それは天堂と工藤が現れて夫・耕一を殺害した直前の時点であることに気づく。

※第5巻はR-18作品です。18歳未満の方はご覧いただけません。

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